バージェストマって除外(される)海産物だよね
夏と言うとセミですが、私はどうしてもミンミンゼミが聞きたくなります。しかし家の周りはクマゼミばかり。シャイシャイシャイシャイとやかましいですね、恥ずかしいならそんなに出張って来ないで欲しいと願うばかり。
さて、今回は来たる9月より韓国より来てくれる神様のようなテーマであるバージェストマを紹介したいと思います。ここでお書きするのは①そもそもバージェストマって何なの?②どう相性が良いのか?と③どれを何枚入れると強いの?について、雑学と共にお話しをさせていただきます。
バージェストマを入れるのは気が引けるなぁ、という意見は少なくないと思いますので、新しい出張の型を想定するなどしてシャドールへの造詣を深めていただけると幸いです。
バージェストマって何?
この章は本当に基礎的な内容ですので、知っている方は目次ボタンからササッと飛ばしてやってください。
バージェストマ。韓国先行テーマとして登場した、メインデッキに入るカードは全て罠カードという異色のテーマですね。今までの罠カードと大きく異なるのは、この人たちは墓地に存在する時に罠カードが発動した場合、レベル2水属性水族のモンスター扱いで特殊召喚できるという点です。相手への牽制としつつ更に展開を目論むことができるのですね。そこから強力なエクシーズ体に繋いで制圧をしていきます。
<今日も一日頑張るぞい。
元ネタはバージェス動物群です。約5億年前の動物群であり、発見自体はだいたい100年ほど前、カナダのバージェス頁岩(けつがん)の層から発見されました。泥の中で化石になったと考えられており、非常に面白いことに骨格がはっきりしない軟体動物などについても大きな情報が得られたことから地球史を紐解くにあたって大きな鍵となってくれるのだそうです。
ピカイアやアノマロカリスなどの、図鑑とかを見るのが好きな人でしたら「何か聞いたことあるなぁ」という奴から、オパビニアという古生物学者全員を笑わせたという逸話すらある奇天烈な恰好をした奴、ハルキゲニアという当初の復元図が前後も上下も反対だったという悲しい奴まで、様々な連中がおります。ある意味で現代とはまるで違う世界ですし、罠ばかりという奇抜なテーマ性とも合っているかもしれませんね。
この面白可笑しな動物たちの話をここで延々していくのも非常に楽しいのですが、残念ながら脱線をし過ぎますと「遊戯王とは何だったのか」となり始めますので涙を呑んで我慢――。
トラップの皆さん
まずは罠連中の共通効果についてご紹介。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、 モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、 フィールドから離れた場合に除外される。
面白いですね。つまり「罠を使う」ことが「展開の準備」になるというテーマです。速度は遅いですが、今まで「展開パーツを入れないといけないから」ということで罠を敬遠してきた皆さまにとっても、一粒で二度美味しいこの子たちなら入れられるかもしれません。使いやすさは請け合いですよ。
次にどんな連中がいるのか簡単にご紹介を。写真は一旦別のところから借りてきたものにしますね。
オレノイデス
いわゆる三葉虫ですね。なにせ代表格といって良いでしょうし。三葉虫ならば聞いたこともおありになるかもです。どうぶつの森とかでも出てきますし。
罠としての効果はサイクロンです。使い勝手はかなり良いでしょう。相手のスケールを破壊しても良し、伏せカードを破壊しても良し、地獄門みたいなカードを割っても良し、はたまた自分の場の《ヒステリック・サイン》のようなカードを叩き割るなどという荒業さえも出来ですね。サインなら狩場使えば良いですよね、例が悪い。
ハルキゲニア
名前の由来はラテン語のHallucinatio(意味は夢想)、見た目の奇怪さをからかうネーミングですね。
カードとしては、フィールド上の表側モンスター1体を対象として発動し、その攻守をターン終了時まで半減させます。罠のゲイルみたいな感じです。強いですね。安定したダメージ源になってくれることでしょう。何だかんだで重要なコンバットトリックなので腐ることはそうはないのではないでしょうか。誰ですか今マジェスペクターに効かなくね?などと言ったのは。自分の場にも打てますので、いざという時は自分のモンスターの攻守を下げるようにして墓地のバージェストマなどを起動したり、ドラゴンヌートなどの効果を適用したりするのも良いでしょう。
カナディア
いっぱい毛がある子です。後述しますがなかなかファンキーな見た目してます。
罠としての効果は、相手の場限定の月の書です。テムジンとかをポイっとしてあげると良いかもしれませんね。あるいはクリスタルみたいな無効持ちに対して打つという選択肢もあるでしょう。色んな可能性が考えられますね。S召喚やX召喚への妨害としても一流で、月の書と違い相手の封殺モンスターをどける即効性はありませんが、ナチュビを倒せたり自己再生効果を持つなど違いは様々ですので、どちらが良いかを吟味すると良いでしょう。シャドール的には基本月のほうが嬉しいかもですが。
ピカイア
脊索動物としてかなり始原のほうなのだそうです。
罠としての効果は、手札からバージェストマを捨てて2枚ドローです。速攻性のない汎神ですね。墓地にバージェストマを置けるという時点でアタマです。バカなんじゃないでしょうか。バージェストマを純で組む際の最大のモチベーションですね。特にエクシーズ体が出た後のドローターボは発狂もの。デッキを掘り進めながら墓地にバージェストマを2つも置けるというのは、思ったよりもえげつないです。警戒が要せられますね。もちろん今の環境で見るなら遅いとも言えるのだが。
エルドニア
えー、こいつよく分かってません。まだ論争があるそうです。古生物は色々と難しいようですね。今のところ「ナマコっぽい何か」説が有力なのだそうな。お皿とナマコを一緒にしたような感じです。
罠としては表側表示モンスター1体を対象とし、その攻守を500アップさせます。誰ですか今「それハルキゲニアで良くね?」と言ったのは。全くその通りです!――冗談。これは固定で打点を操作できるという扱いやすさはありますね。残念ながら優先順位は一番低いバージェストマになりますが、例えば攻守変動がキーになるカードに当てることはできるでしょう。変わったところでは植物族の打点を上昇させて「ブラック・ガーデン」のサポートとして使ったりも出来ますね。どうせ墓地に置いておくほうが強いカードですし、さほど影響はないでしょう。うん、その枠あればもっと強い罠入れるとか言わないであげて。
ディノミスクス
固着性の生物で、見た目は植物のような感じです。ほらアレ、イラストのチューリップとかそんな感じ。
カードとしての効果は手札を1枚捨ててフィールドの表側表示のカード1枚を除外するというものです。
<我が世の春が来た!!
こいつ最高です。何が素晴らしいって「効果で手札を捨てます」。
シャドールモンスターの効果が使えるじゃないか、やったあああああああああああああああああああああああああ!!!
しかも苦手なペンデュラムに対して、スケール除外などをしてくれます。さらにシャドールを誘発させたりできます。最強です。個人的にバージェストマを組み込む最大のモチベーションです。ありがとうディノミスクス。一緒にラーメン食いに行こうぜ、奢らせてくれ。
ディノミスクス「あ、それちょっと待って」
もち「何だよ水臭いな、別に値段とか気にしなくても」
ディノミスクス「いや、これ見て」
もち「ん?なになに……」
<対象、モンスターなんだけど
あああああああああああああああああああああああああああああああ。
ということでコナミさんが誤訳をしてくれたお陰で、ちょっと心が折れそうです。どっちに修正されるのかな。こっちに合わせてしまったりしないよね?ちゃんと魔法罠は除外したいんだけど。装備されたABCとか地獄門とかスケールに貼られたユニコーンとか除外したいんだけど。
やったああああああああああああああああああラーメン食べに行けるううううううううううううううう修正キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
マーレラ
節足動物だそうな。最も化石が見つかっているバージェス動物群での個体らしく、立体復元できた第一号なのだそうで。
罠としての効果はデッキから罠カード1枚を墓地へ送るというものです。これまたえげつないですね。最近は「ぼぼぼ墓地からトラップだとおおおおお!?」が増えて来ており、色んな可能性があります。
こういった連中を叩き落とすことで間接的、ともすると実質的なサーチができますね。仁王立ちベアトというものがありましたが、それより消費が少ないという利点があります。非常に強力なカードになるでしょう。
レアンコイリア
なかなか不思議な見た目ですね。特徴的な腕を持つ奴ですね。
罠としては除外されているカード1枚を対象として墓地に戻すというものです。フリーチェーンのΩです。裏向き除外も戻せるのでゴードンと合わせるにも良いですね。墓地リソースの回復手段としてもある程度活用できますし、色んなことが考えられますね。
エクシーズの皆さん
非常に強力な効果を持つ2体が登場しています。良いですね。
アノマロカリス
カンブリア紀最大の生物であり、当時の食物連鎖の頂点とも言われる、まさにモンスターです。
カードとしては以下のようなものです。
星2/水属性/水族/攻2400/守 0
レベル2モンスター×3体以上
(1):このカードはこのカード以外のモンスターの効果を受けない。
(2):1ターンに1度、自分の魔法&罠ゾーンから罠カードが墓地へ送られた場合に発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが罠カードだった場合、そのカードを手札に加える。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
(3):このカードが罠カードをX素材としている場合、 1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、 フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 この効果は相手ターンにも発動できる。
分かりやすく強いですね。やや重いですが、それに見合った効果があります。誘発即時での任意のカード破壊はかなり相手の行動を制限できます。流石は食物連鎖の頂点、なかなかイカれたした効果をしているというものです。
オパビニア
管状の口ではない何かやら、5つの目やら、奇抜な動物群の中でも群を抜いてぶっ飛んだ見た目をしています。
カードとしての性能はこちら。
星2/水属性/水族/攻 0/守2400
レベル2モンスター×2体
「バージェストマ・オパビニア」の③の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードはこのカード以外のモンスターの効果を受けない。
②:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分の手札から「バージェストマ」罠カードを発動できる。
③:このカードが罠カードをX素材としている場合、このカードのX素材を1つ取り除き、デッキから「バージェストマ」罠カード1枚を手札に加える。
ええ、言いたいことは分かります。こうでしょう。
マキュラかお前は!!!
何と言うことをしてくれたのでしょう。手札からバージェストマが飛んで来ます。ピカイアでドローし始めたと思ったら、オレノイデスやらディノミスクスやらが飛んできたり、まるでオネストのようにハルキゲニアで攻守半減されたりします。しかも展開しながら。末恐ろしいですね。しかもサーチ付きです。ああ恐ろしい。
バージェストマのメインエンジンです。これをまず出すところからスタートするのが良いですね。その後はモチモチしてれば相手は死ぬでしょう。まあそんなのはさておき。逆に言えばコイツを止めるとバージェストマはかなりの損害を受けます。何とかしましょう。ユニコーンでは止められないので頑張ってください。
モーツィカイリア
バージェス動物群では断トツのマイナーさでしょう。なにせ「こんなバージェスモンスターいません」からね!あっやめて、石投げないで。
冗談はさておき、餅カエルはマジでバージェストマにとっても強力なカードです。入れない手はない!
ランク2/水属性/水族/攻2200/守 0
水族レベル2モンスター×2
(1):自分・相手のスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ガエル」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、自分の手札・フィールドの水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、破壊したカードを自分フィールドにセットできる。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
自身を反復横跳びさせて今の環境を暴れてるクソガエル憎めない奴ですね。このデッキの場合は、ある程度の仕事を終えたオパビニアをコストにすることもできますね。残念ながら罠連中は除外されてしまうため(2)のコストにできませんが。まあ不幸中の幸いと捉えるべきでしょう。これがもしリリースとかだったら、大変なことになっていましたね。
シャドールにどう入れる?
さて、とっても長くなりました。ではいよいよ本題、どれくらいの枚数バージェストマを入れるのが丸いの?という話に移りましょう。
ただここで重要なのは、バージェストマのみなのか、さらに別のテーマを加えるかで、採用順位が大いに変化する点です。特にマーレラくん。デッキから罠を墓地へ置くことがどれくらい重要なのかは、採用するカテゴリーによって大いに変化します。なので、ひとまず「バージェストマのみ」の話をしてから、色んなデッキタイプについても話していきましょう。
バージェストマ的にシャドールがあると嬉しい点
いきなり組めと言っても、何が強いのか分からないとできません。なので「何が嬉しいのか」を考えましょう。
バージェストマの悩みは、先攻でやることがないこと、後攻がきつすぎて絶滅しそうになること、オパビニアが出ないとどうしても一手遅れることの三つが主に挙げられます。特に後半の二つに関して、シャドールは大きなメリットを与えるのです。
後攻がきついについては言わなくとも良いでしょう。ではオパビニアを出すのにどう役立つか、それはこれらのカードが全てを物語ってくれます。
そう。堕ち影+ファルコン。レベル2を安定して供給しながら墓地のシャドールを蘇生できる、その上に墓地のバージェストマ蘇生のトリガーにもなる。というまさに一石二鳥なのです。バージェストマを混ぜる場合、堕ち影がないと話になりません。このカードは速度以上に貴重なバージェストマ展開札だからです。つまりこのデッキの場合は、ファルコンはチューナーではなくランク2要員になるということです。これは前述したものと違うことになります。例外を作ってしまうことになったのは大変心苦しいのですが、ご容赦をいただけると有り難いです。
どれくらい入れるの?バージェストマのみ編
私が想定しているのは以下のようなものです:
オレノイデス(サイク)3
ハルキゲニア(ゲイル)2
カナディア(月の書)1
ディノミスクス(因果切断)3
マーレラ(罠版おろ埋)2
レアンコイリア(除外回収)1
で計12枚。ここに堕ち影2やルーツ1、さらに他にも罠が入ってくるので、罠の枚数はかなり多くなるでしょう。バージェストマはある程度がバランス良く引けることも重要ですが、それ以上にデッキから枯渇することのほうが危険なので多めにしています。本来の罠のスペースを置き換えているだけですので妨害札についてはそこまで気にしなくても大丈夫です。レアンコイリア以外は基本的にパパッと使えるので序盤は特に前向きに使って行きましょう。役割を詳説すべきなのはマーレラとレアンコイリアだと思いますのでこれらについて下に書きます。
まずマーレラですが、これの仕事は以下の三つです。
- バージェストマ墓地送り
- スキル・プリズナーか仁王立ちの墓地送り
- 影依の原核墓地送り
特に2が肝要であり、これらを入れないならばいっそマーレラは抜いてしまって構いません。引いても使いやすく、それでいて墓地にあればユニコーンであったり攻撃であったりと常に危機に晒される可愛いシャドールたちを堅実に守れるカードですからね。3も忘れてはなりません。これにより安定して融合を回収する手段を増やすことができます。リザード以外からのアクセスがやや難しい原核ですので、リザード温存のために使用するということも可能です。
次にレアンコイリアですが、これは単純に言ってリソース回復です。仁王立ちなどの回収もさることながら、除外されることとなったペロペロ君やジェットロンであったりを回収できるため、1枚あると救われることが多くなります。さくら対策としてもある程度ならば使用できますし、いざという時は相手の大欲な壺を妨害するというのも面白いでしょう。
どれくらい入れるの?他と混ぜ混ぜ編
「他と」と言っていますが、実質これしかないなぁと思っています。それはヴォルカニックと混ぜることです。
<マッテオレシャドールナンダケド
どう見てもヴォルカニックたちですね。こうなるとマーレラがディノミスクス以上に重要となってきます。なにせ引くだけでフリーチェーンでマガジンバックショットポーイできますからね。
ヴォルカニック部分を、ロケット3バックショット3マガジン3のみとしておき、ここからバージェストマ部分を考えます。
オレノイデス2
ハルキゲニア1
ディノミスクス3
マーレラ3
レアンコイリア1
で計10枚です。もっと少なくするならば下の3種類だけでも十分ですね。実際私は下の3種のみにしており、代わりにバレット3近衛兵2を入れています。これでマガジンのドローや、エメラルによる再利用を目論んでいるのです。
下の3種類さえあればヴォルカニックシャドールの強化として無類の存在となります。そこにバージェストマ要素を増やすことで対応力を上げようと考えた結果、以上の3枚を追加することを検討しました。バージェストマおよびランク2の対応力とバックショットのパワー、シャドールのアドバンテージ獲得能力を兼ね備えた、わりとインチキなデッキとなるでしょう。
ちなみに以前ふざけた回し方をしていたら、バックショットの全体除去を1デュエルで5回打てたことがありました。レアンコイリアでマガジン回収したり、エメラルで近衛兵まで回収したり、貪欲な壺を使ったり、とろくでもないことをしくさってた結果なのですけどね。
コラム
・魔轟神も混ぜる
これは少し考えてみました。クシャノがいるので魔サイシェキナーガのルートが強くなり、ケルベラルはディノミスクスと合わせると特殊召喚しやすいレベル2チューナー、魔サイもディノミスクスのコストで使用できます。キャシーなどもいるため「あれ、これ悪くないんじゃないかな?」と感じたのです。
しかし途中で気付きました。「手札に魔轟神を安定供給する手段がクリッターしかない」ということに。グリムロを入れるにはシャドールとバージェストマの部分が膨大なため、魔轟神にさほどスペースを割けません。シャドールを削ると「それシャドールの記事で扱うものじゃなくね?」となるので本記事では省略。かといってクリッターを安定して繰り返し使用するには「彼岸」が欠かせません。するとどうなるか。彼岸シャドールのバージェストマタッチに成り果ててしまうのです。これは悲しい。なので、残念ながら、私の頭の中では無しになってしまいました。光属性なので、銀河戦士と合わせたりしながら、バージェストマを上手にタッチしていくと魔轟神が強く生かせるかもしれませんね。
バージェストマシャドールの立ち回りについて
叩き台としての部分ですので、これを絶対に覚えないといけない!なんてことはないと思います。しかしある程度は考えておりますので、よかったらどうぞ使ってくださいませ。
①マーレラ+堕ち影を先攻で握った
確実に使えるバージェストマと堕ち影を握っている場合の立ち回りなのですが、特にマーレラの場合はドローフェイズに使うという手法があります。これは、堕ち影は非常に強力であるため、最も柔軟に、さらに可能な限りアドバンテージを稼げるように動くのが得策です。特に恐ろしいのは羽根帚などで根こそぎ抉られる場合で、こうするとマーレラはしばらく墓地で眠ることになります。ツイツイはしゃーない。それを避けるためのプレイングとして、マーレラならとりあえずドローフェイズに打っちゃえ!という発想を持とうということです。
マーレラでマガジンを落とした場合は言うことなしですし、マーレラ仁王立ちでも色々と使えます。手札の残りの3枚しだいですが、堕ち影からリザードを経由してファルコンを落とし、さらに仁王立ちで蘇生したマーレラを囮にすることで、ファルコンの蘇生をより狙いやすくなります。オパビニアを狙うにもファルコンを残しておくのは重要ですので、ぜひとも使ってみてください。
②相手ターンにリザード切った場合の墓地送り先
<=けっこうバージェストマっぽい見た目してる気がする
これまた重要ですね。迷わずドラゴンやハウンドということもありましょうが、そうも言ってられないことは一杯あります。そういう時の、いわば指針として私が考えているものを挙げさせていただきます。というよりは、それぞれがどういう意味を指すかについて考えていきましょう。
- ヘッジホッグ
- ビースト
- ファルコン
- 魔法
☆ヘッジホッグを送った
伏せが無い場合、およびオパビニアが立っていない時はまず有り得ない選択肢です。しかしこのどちらかを満たしている場合、相手は次の2つを想像しなければなりません。
・伏せが写し身であり、またサーチをされる
・手札か伏せにディノミスクスがあり、それによるアドバンテージ稼ぎを狙っている
相手の行動は大幅に制限されますね。あるいは踏み越える覚悟で来るかもしれませんので、予想通りの罠でぶっ飛ばしてあげることもできましょう。ヘッジホッグのサーチ先は、リザードを使っているので、ビーストにするかファルコンにするかという「いつもの」のやや派生になるでしょうか。
☆ビーストを送った
この場合相手は次のことを考えます。「少なくとも写し身に繋げるためのサーチではない」と。オパビニアが立っている場合は「手札に罠が少なかったからその臨時供給ではなかろうか」ということも想定することになります。特に手札のバージェストマ枯渇を少し見せてしまうことになりますね。まあ引けば良いのですけどね。引ける能力ください。同じハンドアドバンテージを稼ぐヘッジホッグとは意味合いが変わるのでご注意を。
☆ファルコンを送った
相手は間違いなくこれを考えます。「守るための札が用意されている」と。せっかくのランク2素材であり蘇生もできるファルコンを壁としてのみ浪費するのはおバカであり、ただ一面を守るだけならばハウンドを使うべきです。そうではないということは、今送ったファルコンは次ターンにまで持ち越せるという挑戦的な意志があります。少なくとも、破壊はされまいという意志があると捉えるべきです。
例えば墓地に仁王立ちがあるとか、マーレラが伏せてあるとか、あるいはエアーフォースなどで盛大な嫌がらせができるとか、そういう意味になるのですね。
☆魔法・罠を送った
同じく一択です。「マーレラ伏せてる」。マーレラから原核を落とすことで安定した融合の回収を狙っていることが見えています。つまりこれは「シャドールの動きをするぞ」という意志でもあり、逆に言うと相手は「何だバージェストマはないのか」ということを分かってしまいます。この意味を知っていて尚回収をするのか、知らずに無意識に回収を行うかで、その後の相手のプレイングへの意識の払い方が変わることになりますから、ぜひとも注意してください。
③オパビニアのサーチについて
序盤での優先順位は、
ディノミスクス>オレノイデス=カナディア>マーレラ>ハルキゲニア>レアンコイリア
でしょうか。オパビニアが出ているのでまずは相手のアドバンテージを削ぐカードを優先します。しかし戦闘はまだあまりできないのでハルキゲニアは順位低め。
ある程度展開ができた後は、
ディノミスクス>ハルキゲニア>オレノイデス>カナディア>マーレラ
という具合でしょう。まあ実質48打点のアノマロカリス君や実質44打点の餅カエル君、実質54打点のアノマリリス君ができるわけですからね、ハルキゲニアはパパッと出したいですね。相手の攻撃反応などを警戒してオレノイデスも高めに設定です。レアンコイリアは必要に応じて持ってくると良いでしょう。除外されているカードに回収したいものがある場合は最上位にまで跳ね上がります。
エクストラについて
シャドール部分をミドラーシュ2アノマリリス1シェキナーガ1、
バージェストマ部分をオパビニア2アノマロカリス1餅カエル2として、
残りの6枠を柔軟に検討するのが良いでしょう。例えばランク4が出しやすいならばエメラルを入れても良いですし、ファルコンのチューナー力を信じて月華やPSYのΖ、クリアウィングなどを入れるのもまた一興です。
餅カエルはオパビニアを戻すこともできたりしますが、オパビニア自体が餅カエルのコストですので、そういう意味で2にして回りを悪くしないようにしています。
長くなりましたが、今回の記事はここまでとなります。今回は色んな話をしましたので非常に間延びしてしまいました。個人的に色んな生物の情報を調べることとあいなったのでとても楽しい記事作成となりました。
バージェストマシャドールは、恐らく一つの大きな型として登場することになります。ですのでそれに先駆けて、どなたかの目に触れて切磋琢磨の材料となれば良いなと願いつつ、この記事を締めさせていただきます。
オマケ 元ネタについて色々
・オレノイデス
化石がこちら。
ちっちゃなあんよで歩き回って、小動物とか死骸とかを食べていたそうな。後ろにある二本の尻尾みたいなのは触覚らしいですね。頭とお尻に触覚があるって、それなかなか変な感じじゃないですかね。ほら、ムカデがどっち頭か分からなくなりそうじゃないですか?そうでもない?それは失礼を。
・ハルキゲニア
ハルキゲニア君についての図解はこちら。
※この図は前後が間違っています。前後が逆であると判明したのは2015年。まさに最新の研究なのですね。ちなみにこの頭みたいなのは「腸から出たもの」という説が有力なのだそうで。
そう、悲しいことにカードイラスト、前後も上下も間違えた状態で登場してしまっています。やっちまったなぁ!クールポコさん好きです。
・カナディア
数センチほどのカタツムリ本体みたいな部分から大量の側足が生えており、さらにその足にはめっちゃ一杯毛がついています。なかなかのフィールを持った見た目です。
なかなかの見た目ですね。色とかに学術的根拠はないはずですが。しかもこの口みたいな奴(吻「ふん」と言いますが)は伸ばせます。色んな妄想が捗りますね。何を言っているんだ私は。
・ピカイア
<体が軽い!
おっとこれは違う。これはピカイア君だ。NHKで放映していたアニメ「ピカイア!」のキャラクターですね。再現したものはこちら。
色々と論争があったそうですが、始原的脊索動物として認定されてからは、人間の祖先では?という意見も出たそうです。またカンブリア爆発期に一気に脊索を持つ動物が登場した証の一つとして出されることもあるでしょう。眼はないらしく、体をくねらせて泳いでいたそうな。どうやって餌取ってたのでしょうか。ナメクジウオと同じなのかな。
・エルドニア
再現図がこちら。
なかなか不思議ですね。直径は20cmほどもあったそうな。色がついてる部分が消化管とされており、触手が何か出てる感じになってます。しかしこいつマジで何なのか分かっておらず、そもそも生物学上の分類がどれなのかが定かではないそうです。触手動物門なんじゃないかなどという意見もあるらしく、古生物学がかなり難しい分野なのが伺えます。
・ディノミスクス
こいつそもそも何物やねんという言葉がマジで出そうです。というか私も言いました。柄のような部分の先には膨らみがあり、それを地面にぶっ刺してたそうです。この花びらみたいな奴は触手で、その根っこには幾つかの口と肛門が並んでいるらしく、内部では消化管がU字の形をしていたそうな。何食ってたんでしょうね。全長が3cm以上10cm以下だったようですので、プランクトンでも食ってたのでしょうか。
・マーレラ
残念ながら節足動物の中でどれなのか、についての決定打はないようで、色々と彷徨ってるようです。マーレラ君も大変だ。
全長は2cm未満。海底を這って、体前方に出た触手で微生物とかを集めて食べていたようですね。外敵から守るためでしょうか、トゲトゲしていますね。
・レアンコイリア
節足動物であり、5~10cmほどです。
腕に髭が三本生えています。これを振り回すことでセンサー代わりにしていたようです。どんな感じなんだろうとかは分からないですが。この黒い点ですが、実は目じゃないらしいですね。何だろうコレ。あと死肉を食べていたようですね。当時の生態系としてどれくらい有利だったのかは分かりませんが、なかなか面白いですね。
上の連中の大きさから、こいつが60cm~2mもの大きさを持つというのがどれほど異例かがお分かりいただけるかもしれません。
見た感じはつぶらな瞳があって可愛いですね。大きさが人間ほどというのが怖いのですが。顔の触手をよく見ると歯が有りますねが、これでグイッと捕らえてムシャムシャしていたのではと言われています。
・オパビニア
体長10cm以下の生物です。再現CGがこちら。
笑かしてくれますね。何じゃコイツ。まずこれ口じゃないんですよ。どっちかというとゾウの鼻みたいな感じだそうで、口はこの根元にあります。しかもイソギンチャクみたいに出てる目も何か奇数だし、特に真ん中のお前何を見るんだよって感じですよね。それぞれの体節の側部には鰓がついていて、長いカヌーとかみたいにエッサホイサと漕いで進んでいたようですね。