Hound: Do you remember ME?
大変お久しぶりでございます。もちです。今回ご紹介する商品はこちらのタワシ！
――ではなくハウンド君です。
まさかの二回目。しかしかつて考察をさせていただいた時からかなり状況が変わりました。具体的にはアイオーンの登場。これによりハウンドの優先順位が大いに変化したため、そういうところのお話し、そして「ハウンドを絡めたシャドール出張セット」についてお話しいたします。シャドールを使いこなす際の鍵となるハウンド君について色々と考察することになりますが、「てめー最近遊戯王やってねーじゃねーか、そんな奴の言うことなんざ右耳から入って右耳から出ていくわ！！」などと言う方は、自分の趣味と似た趣味について色々と調べてみるのは如何でしょうか。自分の趣味を客観視するというのは存外面白いもので、ひょっとすると他のもっと面白い趣味を見つけら れるなんてこともあります故。
前回の記事についてはこちら↓
ハウンド「僕のことも忘れないで欲しい」 - もちのシャドール考察
恐らく唯一のハウンド考察記事です。今回はその第二号。一人でワンツーフィニッシュしてますね。
ヘッジホッグでサーチしてくる意味合い
これが大きく変わりました。といってこれは基本的に純構築、およびリザード温存の際のルートになります。で、どのようなものかと言いますと、次の二つ。
- アイオーンやディノミスクスの素材として使って相手モンスターの攻撃を止めるため
- それを相手に考えさせるブラフとして
ですね。
そんなに変わったか？と思われるかもしれませんが、皆様きっと「ダメージステップ中にアイオーン＋ハウンドを使う強さ」を把握できていないからだと思われます。これは偏に除去の横行でアイオーンへの信頼度がないのと、ハウンド自体がカードアドバンテージを稼ぎにくいカードであるために採用を検討したことがないためでしょう。その強さが奇襲的なのでブラフとして効果的なのですが――まあそれを言っても詮無きこと、さあいつものように実例タイムです。
手札にリザード、おろかな埋葬、アイオーン、神の宣告、手違い。この時にどうするか、という問題。この手札では融合へアクセスすることは不可能ですから別のルートを模索します。除去が手札に少ないのと手違いや宣告で相手の動きをある程度止められるのとから、相手の動きを堅実に止めながらトップ解決を期待したいところ。しかしこのアイオーンを使おうとすると、せっかくのリザードを捨てなければならないかも――。
ここで選択肢をあげます。どれを選ぶかは貴方次第です。
- おろ埋でヘッジホッグを墓地に送りドラゴンサーチ、ドラゴンをNSしてアイオーンなどセット
- おろ埋タワシでハウンドサーチ、リザードをセットして残りセット
- おろ埋温存。リザードセットでテキトーに伏せる
- 虚空からネフィリムを融合召喚してアドバンテージを稼ぐ
この辺りでしょうか。ちなみに私は基本的に①、条件付きで②を選びます。
①はアイオーンによりリザードがフリーチェーンで発動できるので、ドラゴンやハウンドなどを適度に打ち込むことができます。しかしリバース効果を使えないので莫大なアドバンテージとはなりませんね。
②の場合は返り討ち２８打点のおかげでバトルフェイズで非常に強く構えられますね。反面柔軟性にやや欠ける、アイオーン除去に弱いといった欠点があります。
③は少し不安で、というのもアイオーンがただのブラフになってしまいます。これもまあ悪いことではないのですが、せっかくですからカードを上手に活かしたいですね。使えるブラフと使えないブラフは全く価値が違います。手札に温存しても使用できるのが３ターン後になるだけで悲しみを背負うのでセットしましょう。
④を選んだ貴方はセプクしてください。ハイクを読め、カイシャクしてやる。
先ほど述べた条件ですが、「相手がシャドールに多少の理解がある場合は①。そうでない場合は②」です。これどういうことかと言いますと、「ハウンドをサーチした」というだけで察しが良い人は「シャドールモンスターをセットしていて、アイオーンがあるのかもしれない」と読んできます。その場合多少無茶をしてでもセットモンスターを除去して来たり、そうでない場合は攻撃せずにモンスター効果を無効にする方向に切り替える、後ろのアイオーンを剥がしに来るという風にケアされます。（今回はブラフとしてハウンドをサーチしてきたとしてもアイオーンを破壊されるとめっちゃ困るだけなので①を主に想定します。）
しかしこの「②を想定しながら①を選ぶ」というのは、とどのつまり相手は②をある程度警戒する必要があるということです。なにせ２８打点の反撃にリバース効果で破壊、挙げ句最後にはセットされてしまうというのは恐怖の塊。故に間違いなく警戒してきます。特に一回食らったことがある人は。
であるからして、アイオーンの存在を臭わせるハウンドサーチというのは優秀で、それを見越しながら選択をする必要があるのです。
ブラフサーチについて
では当然の疑問、「いつブラフとして活用するためにハウンドをサーチするか」ですが、これは
- バック除去をさせることで儲けが得たい場合
- セットモンスターを過剰に警戒させたい場合
の二つで大別できます。
前者は、例えば今流行しているコズミックサイクロンなどへのブラフとして使いましょう。ちょっとマイナーですがエクシーズディメンジョンスプラッシュを誘発させたい時などは非常に面白いですね。
後者は「あれはアイオーン絡んでるから危険」と思わせつつ、実は生き残ってほしいモンスターをセットしておくという簡単なもので、霊使いのような効果をサポートするのに使えそうです。
アイオーンの登場でハウンドの価値が一気に上がったと言うのは、この「ブラフが強烈になった」ことです。それによりハウンドを複数枚搭載して素引きしてもアイオーンリザードを奇襲で使用できることを相手に警戒させて動きをソフトながら拘束できます。その拘束があれば流れを持ち込めるのでそれを活用しましょう。
勿論このブラフが成立するのは「セットモンスター」と「伏せカード」の両方が用意できて、また「アイオーンやディノミスクスなどを相手が知っている」という前提があるので、必ずしもハウンドをサーチしたからと言って「相手は絶対に警戒してくれる」というわけではないのをお忘れなきよう。
ハウンド入り出張セットについて
さて、以前のように、組み合わせとそれぞれの出張セットの意味で考察していきます。大事なのは「理由」。なぜハウンドを入れるのか――そこから考えていきましょう。
前提条件
ハウンドを入れるということはコンバットトリックを活用したいデッキということが多いですね。表示形式を変更して戦闘でアドバンテージを稼ぐことを主体とするか、ダメージステップ中に墓地アドバンテージを稼ぐことに長けたデッキで活用したい。というわけなので「戦闘を助けられる」ように構築しましょう。
投入案
- ドラゴン１～２ハウンド２～１融合３（モンスター総数３）
- ドラゴン１ハウンド１融合２～３
- ドラゴン１～２ハウンド２～１ビースト１融合３
あたりでしょうか。
解説していきます。いずれにも言えますが枚数はそこまで多くしていません。②に至っては４～５枚のコンパクト設計です。そしてこの出張ではシャドールはオマケ部分と見なして良いのでヘッジホッグによるシェキナーガやエグリスタの維持、活用を重視しません。もちろんそちらを増やしても良いですが、絶対に減らせない根幹を考えたいので今回は無視します。③にビーストを入れた理由はコンバットトリック用のカードやアタッカーを引くことをお祈りするためです。事故を誘発するので優先順位は低め。
さて、ドラゴンとハウンド、どちらを多く積むべきかというのがこの出張について考えるミソと言って良さそうです。
こやつらを戦わせてみましょう。どっちが勝つでしょうか。共通点である闇属性魔法使い族レベル４シャドールネーム持ちは当然のように無視。とにかく良いとこ述・べ・よ！！（ネタがマイナーで古い）
ではまず、今回の主役たるハウンドさんの強みをおさらい：
- 戦闘になったら強いよ
- ダメステに使えば攻撃強制ストップとか逆襲とかも出来るよ
- 意外と想定されてないから決まりやすいよ
逆にドラゴンさんの強みはと言いますと：
- 戦闘する前のお膳立てに強いよ
- リバース効果も安定して相手をいじめられるよ
- １９打点あるよ
といったところ。つまりつまり？
ハウンド「私は戦闘補助を堅実に行います！ 除去はできるが攻撃力が不安だという方、戦闘破壊されるのは困るという方は、私に清き一票を！！」
ドラゴン「私は戦闘に持ち込みやすくします！ 攻撃を確実に決めたいという方や、着実に相手のカードを削ぎたいという方はどうぞ私を利用ください！！」
と言ったところですね。これで方向性はある程度見えて来ましたでしょうか？
実際にやってみる
今回考えてみたいのは「サイバー・ダーク」との混ぜ混ぜです。なぜサイバーダークなのか。
- カノンの効果でデッキからハウンドやドラゴンをダメステに使用できる
- クローの効果でEXデッキからキメラフレシアを墓地へ送り、超融合や影依融合をサーチできる
- 柔軟な妨害ができるシャドールは、サイバーダークが苦手とする「相手ターン中の動き」を供給できる
- 大型以外でサイバー・ダークがEXゾーンを使わないので喧嘩しにくい
- 安定して２４打点の戦闘破壊耐性、効果破壊耐性持ちを供給できるサイバーダークはシャドール的にだいぶ嬉しい
などと言ったところです。さて、ここから色々考えましょう。
①融合魔法の配分
私は「影依融合２～３、超融合１、オーバーロード・フュージョン１、未来融合１」にします。影依融合が３確ではない理由ですが、クローでサーチもサルベージもできるからと言うのと、デッキ内のシャドールモンスターが少ないためにダブりやすいからですね。デッキ融合がやや望みにくい場合はおろかな埋葬などで堅実に起動するように想定しても良いかもしれません。後攻で戦うことになるであろうサイバーダークとしては、囮としてすごく的確な影依融合は３が有り難いのですけどね。
②シャドールモンスターの配分
サイバーダークは、クローやカノンも弱点が少なくないですが、それ以上にホーン、エッジ、キールの皆さんに対して飛んで来るであろう大量の妨害を何とかしたいです。攻撃直前においてはインフェルノなどで防御できるので、サイバーダークの装備を確実に通したい。つまり？→ドラゴン多めにしたい。
というわけなので最低でもドラゴンは２投。カノンのコンバットトリック、および相手に送り付けた壊獣などに使う分を考慮してハウンドは１～２。ビーストはデッキ融合がしやすい環境で投入するのが吉でしょう。ビーストは引いたら発狂待ったなしなので。
③罠とか手札誘発とかの汎用について
誰かが考えてくれるでしょう（渾身の丸投げ）
基本的には墓地除外を阻止するためのマクロ対策とかダークロウ対策、手札誘発が嫌いならメンタルドレインや禁止令などのピンポイントキラー、安定して除去ができるコズサイやツイツイなどをパパっと投入することになりそうですが。
まとめ
- ハウンド君強くなったから皆も使ってみようね！
- 相手の理解度を知っておくとブラフとかも出来るから色々やってみようね！
- 出張させる際はバトルを補助したいデッキに入れると良いよ！
- ドラゴンとは競い合う相手だから慎重に選んでね！
はい、以上です。皆様もハウンドもっと使ってみてくださいませ。ハウンドの表示形式変更、使いこなせると侮れないものです。如何に相手を翻弄できるかという面では、ハウンドのトリッキーさは対処が難しいと言うのも相俟ってドラゴンすらも上回ります。シャドールをマスターするにあたっての登竜門、ハウンド。あなたも是非使いこなしてみてください！
余談ですが私ミドラーシュのコレクションをしておりまして。ようやく全ての言語のミドラーシュを獲得することができました（だいぶ前の話だが）。そして様々な型番も獲得しており、残すところは西欧二国の一部型番のみになりました。
何が言いたいか？ 誰か見つけてええええええええええええええええええええええええええええええええええ
