もちのシャドール考察

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尻尾切りというけど尻尾と間違えて心臓出してる人居るよね

 一気に肌寒くなって参りました。春に少し冷えることを春寒や花冷えと申しますが、秋に冷えることは何というのでしょう。秋寒やら実り冷えなど……こんなのは如何せん風流ではありませんね。言葉の美しさを残しつつ物事を表現するというのはとても難しい限りです。そもそも秋に冷えるのは何も変わったことではありませんからそんな言葉要らないじゃんという指摘が自分の中で発生しました。かなしいなぁ。

 この記事はシャドール構築についての追記というつもりで書かせていただこうと思っています。「お前の奴は参考にならない」という方は、3DCADなどについて教養を深めるというのは如何でしょうか。普段目にしているものが如何に作られているのか、その一端を知るというのも乙なものですからね。

リザードについて

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 今回この記事を書くモチベーションとなった物事です。私は確かに「リザードは写し身があってこそ輝く」という風にお話ししました。しかし現実には「写し身0なのにリザード2」などの構築も存在しており、以前の私の意見はどうなるのか、という疑問を呈することとなりました。

 最近は十二獣シャドールの登場でシャドールが久々に日の目を見ることとなったために、色んな構築が出てきていますね。モンスターの配分について大変興味深いこともありますが、その中で私自身が改めて考察をしたいと感じたのがリザードの投入についてなのです。

 まずは十二獣シャドールにおけるリザードの強みを考察し、そこから発展をさせていきましょう。

十二獣におけるリザードの強み

 このように見出しを作りましたが、主に考えるべきは墓地へ送られた時の効果ですね。リバース効果ならばドラゴンでも十分ということもあります。十二獣はバウンスするとリソース回復に繋がってしまうという意見もありましょうが、リバースモンスターに攻撃を仕掛けるということは相手はヴァイパーを使用している可能性が考えられますし、ヴァイパーを浪費させたと考えるならばリザードがドラゴンでも相手への損害はさほど変化なしと考えて良いのではないでしょうか。

 ではどうやって送るのかですが、《武神帝ーカグツチ》による墓地肥やしが主ですね。

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 X召喚時にデッキの上から5枚を墓地へ送る効果は強力です。そこでシャドールの枚数を水増しできる上に圧縮、さらに使用したい効果を選択できるリザードが落ちようものならば脳汁が出そうになります。つまりこのリザードカグツチ前提と考えるのが自然でしょう。

 なぜか?答えは単純で、基本的には「デッキ融合するならリザードで送りたい奴をそのまま送れば良いから」というものです。強調のため囲います:

 リザードを使用するとデッキ内のシャドールは猛烈に枯れていきます。「リザード→ヘッジホッグ→シャドールモンスター」とする場合、なんと3枚もの消費になってしまいます。これを良しと取るか悪しと取るかは個人個人の解釈によるとは思いますが、私はこれを「シャドールの動きとしては」良しとしません。

 第一にデッキ融合のためのモンスターリソースを自ら削ることで、後々のゲームメイクにおいて《ダイガスタ・エメラル》などを使用しなければならなくなる可能性が出ること。
 第二に写し身によるパワーが損なわれること、ないし写し身を意識していないことが相手に判明するせいで相手に写し身を無視した動きをすることを許してしまうこと。これらが挙げられます。

 デッキ内のシャドールを減らすことは、圧縮には繋がるため、例えばシャドール以外の展開札を握りたい場合などには役立ちます。罠をドローするために《闇の誘惑》を発動する場合などは特に優先するべき動きとも言えます。しかし私が今挙げているのは「シャドールそのもの」の動きです。デッキ内のシャドールモンスターは何枚残るのでしょうか?
 仮定で10としましょう。リザード2ビースト2ヘッジ3ドラゴン1ファルコン2あたりならば見かけることも多いでしょうからね。ここから3枚……気づきましたでしょうか。リザードは残り1枚、ともすればデッキから枯れてしまうのです。ミドラーシュの融合召喚のために2枚のシャドールを使用した場合は全体で残り6枚。リザードを使用することは非常に危険なのが伝わるでしょうか。ここでヘッジホッグを送るだけにしておくとリザードがまだデッキに残ってくれて、手札融合やシェキナーガのコストに使用するリザードと別にもう一枚が残ってくれます。

 結局のところデッキ融合の際にまでリザードを使うくらいならば、リザードで送りたいモンスターを直接送る方が、後続の融合召喚に際して困ることが少ないのです。後のターンのプレイングを想定しないと、何度も述べていますが折角のアドバンテージを無駄にすることしばしば。今リザードを送るタイミングなのか、についてはよく考えてくださいね。当然罠などを握りに行くべきだと考えたならば行うべきですから、シャドールの動きをするべきなのかそうではないのかを、相手の動きなどを見て臨機応変にやっていきましょう。

 追記となりますが、先ほど「初動のデッキ融合ではリザードを送り、そこからヘッジホッグ、手札次第でファルコンやリザードに繋げるのだが、これはダメなのか」という意見を頂戴しました。これに関しては私の言葉不足で申し訳ありません。私はこの動きを「シャドールの動き」として捉えていないのです。私の言うシャドールの動きとは「融合体を出して維持する事」と定義しており、初動でリザードを使用することが意味するのは「圧縮」と「ファルコンの活用」が狙いであり、融合体を出すことには直接関わるものではありません。(もちろん写し身を引くためなどの副次的効果で融合へのサポートにはなっているが。)あくまで融合のリソース管理という観点でのお話しであり、それを混乱させるような記述となってしまったことをお詫びします。

 閑話休題。本命のカグツチによる墓地肥やしについて。まずはこれの目的から考えましょう。単純明快、黒羊による融合サーチからミドラーシュなどを立てるためですね。シャドールを入れるのはミドラーシュ+ドランシアといった布陣を形成するためであり、この融合のためにカグツチを使用すると考えるべきです。融合をしないのにカグツチを使用すると罠が無駄に死んでしまったりしますので、カグツチは可能な限り最終布陣の形成に役立つようにしたいですね。

 先ほどと同じシャドール分配数で考えましょう。ベイゴマスタートならばデッキからモルモラット3枚とタケトンボ1枚、ブルホーンでサーチする黒羊1枚と融合1枚の計6枚がデッキから消えることとなります。モルモラットスタートの場合も、方合墓地送りあたりが入りますから同じですね。デッキ総数を42とでもしておくと、初手5枚で残る山札は37枚ですから、都合31枚になります。デッキ内のシャドールがどの程度落ちるかといいますと、初動で手札に来るシャドールモンスターの期待値が1.43枚ですから、山に残るシャドールモンスターはだいたい8枚〜9枚。手札か場にシャドールがもう一枚来るとシャドール2体で融合できることからミドラーシュを出しやすくなりますね。

f:id:mochimochiMidra:20161029123531p:plainf:id:mochimochiMidra:20161029123417p:plainf:id:mochimochiMidra:20161029123131p:plainf:id:mochimochiMidra:20160622191631j:plain⇐ESMD

 8枚の場合、シャドールモンスターが1枚でも落ちる確率は80.2%、9枚ならば84.5%になります。さらにシャドールモンスターを供給して融合に繋げられるリザード、ヘッジホッグ、ファルコンの7枚に注目する場合、これらのうち一枚が落ちる可能性は約75%。ファルコン2ヘッジホッグ3のみの場合が61.3%ほどであると考えると一割以上の向上ですリザードとヘッジホッグが同時に落ちた場合などについては、デッキからファルコンを引きずり出しておいてボードアドバンテージを稼ぐと良いと思われます。ミドラーシュのSS制限を加味しても、十二獣シャドールで相手ターン中に特殊召喚するのは写し身とファルコンくらいでしょうし。ファルコンとリザードの場合などはビーストでハンドアドバンテージ稼ぎでしょうか。

 ということで、十二獣シャドールのリザードは、カグツチ経由での融合の可能性を有意に高めてくれるカードであることが分かりました。シャドールは融合テーマですから、融合の蓋然性を上げてくれるこのカードは必須と言えますね。

写し身は要らないのか

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 次はこちらを考察しましょう。「十二獣シャドールにおいて写し身は弱いのか?」これを語らずして考察を終えることはできません。結論から言うならば、「条件付きで強い」になります。

 写し身がシャドール独自の動きとして強いということはもはや前提して良いと判断して話を進めさせていただきますが、要は「ミドラーシュの蓋能力が欲しい」が故の構築なのか「シャドールのブースターとして十二獣が欲しい」が故の構築なのか。これをハッキリとさせなければ話になりません。どっちがメインのつもりで組んでいて、どっちをサブとして使用するのか。これを決めておくだけで、罠の入れ方や回し方、サイドチェンジの際の調整などもハッキリします。

 もうお分かりと思いますが、シャドールを重視した構築でこそ写し身は映えます。十二獣メインで戦うはずなのに写し身を入れていると、どっち付かずになってしまって凡庸な結果になってしまいそうです。(そういえば「汎用」と「凡庸」がどっち付かずになっている人をしばしば見かけますが、意味全く違うので辞書とか見ないのかなーと気になってしまう今日この頃。)

 具体的にはエクストラの配分をする際に、エルシャドールが3以下にしたいのか5程度にしたいのかで分けると良いでしょう。エルシャドール3というのは、恐らくミドラーシュ1シェキナーガ2となると思われますが、つまるところサクリファイスエスケープは想定していません。なぜって、ミドラーシュにせよシェキナーガにせよ、1枚しかないほうが死にそうな場合でも写し身があれば二体目に切り換えられる!という可能性を切り捨てているわけですからね。

 ここで当然の疑問、その間の4はどうなるのか?ミドラーシュ2シェキナーガ2なんてごく普通に有り得る構築です。この記事を書いている人はそんなことも分からないのか?それはありません。では4を入れるというのはダメな発想なのか?ご安心ください、そんなこともありません。4というのは「標準的な量」です。これよりも多いならばかなりの確率でシャドール重視、これより少ないならシャドールは間違いなくサブギミックというだけで、4というのはまさに中庸、どちらにも変化させることができます。プレイングや構築が難しいのは、ある意味でこのエクストラにシャドール4という時なのかもしれません。どういう時にエルシャドール4でシャドールをメインギミックにすべきか、については深く触れません。私がここまで決めるとなると構築の幅を狭めてしまうからです。一応私は「エクストラでシャドールが絡まないカードが6枚以上ある」場合はシャドールをサブギミックとして考えるようにしていますが、別にこれには尤もらしい理由があるわけではありませんので、そこまでお気になさらないよう。(そういえば「最も」と「尤も」がどっち付かずになっている人がry)

 以上のことから、確かに写し身0でもリザードが入る可能性があることが証明されました。これは以前の私の論を覆す内容であり、自分の研究不足が引き起こした結果と言えるでしょう。新カードの登場を見越した発言をするべきだったと、反省しきり――。

 では十二獣だけなのでしょうのか?他のデッキでも写し身0で採用する可能性はあるのではないか?これについて更に検討していきましょう。

ドラゴンよりリザード重視で採用するという意味

 ドラゴンと違ってリザードは墓地送られ時は自分のデッキを掘る速度を高めてくれますし、なによりリバース効果で相手のモンスターを破壊できるというのは単純にして強力です。ドラゴンと違って相手の場が空いている時に墓地へ送っても弱くないどころかブースターとなってくれるため、ドラゴンよりも使いやすい場合もありますね。というわけで、レベルが同じでリバース効果が似ているリザードとドラゴンを比較することで、リザードのみ採用の妥当性を考えていきましょう。

 まずはリザードがドラゴンより強いところを列挙:

  • 守備力が1000だけから戦闘破壊されない可能性が少しだけある
  • 効果で墓地へ送られる効果が相手依存ではない
  • 破壊なので下級モンスターの再利用をさせにくい
  • 破壊なので出しやすくて強いモンスターをエクストラデッキに戻さないで済む(十二獣Xモンスターなど)

 あたりでしょうか?(今回の考察では多くのデッキに当てはめやすくするため、アイオーン+ハウンドのコンボは無視します。)最初以外はほぼ同じ意味になりますが、要はドラゴンは相手次第でリソースを消滅させられないデメリットがあるということです。ライフの消費こそ軽減できますが、軽い条件で出て来るモンスターが増えている昨今ではほんの少しのリソース回復でさえも危険なことがあります。そういう意味ではリザードのほうが強力やもしれません。ではリバース効果についてはリザードに軍配が上がる可能性もありますね。

 ではリザードのほうが強いのか?私は意見を変えません。モンスターの数が少ない時のリザード投入は強くありません。数が少ない時にリザードを入れて、「万が一の時にセットしてモンスター破壊」を狙うこと自体が悠長と言う他ありません。その枠は果たしてリザードでなければならないのでしょうか?融合もままならない状況でのリザードが、ドラゴンとどれほど違うと言えましょう。

 そもそも十二獣においてもリザードはヘッジホッグとファルコンが5枚以上積まれている上での採用でした。それ以上増やせない、増やしにくい構築において、さらにシャドールモンスター供給を水増しするためのものなのです。リザードで準備したいのは殆どの場合ファルコンかヘッジホッグで、目的は安定したシャドール供給です。それが不要である場合、つまりリザードで送りたいカードでそのままリザード以外を送る方が良い場合、リザードの採用は不要になります。

 シャドールの動きとしてリザードが強いのは、デッキから落とす際ではありません。手札や場から墓地へ送る時です。つまりリザードを引くこと、およびヘッジホッグで握ることなどを前提とした構築でこそ輝くのです。特に前者が故にリザードは枚数を増やして投入することが求められることが多く、結果として他のシャドールが雪だるま式に増えていき、最終的には「シャドールモンスターの数が少ないシャドール」から離れてしまいます。少し思考実験をしましょう。

 リザードを入れるということは目的は圧縮ですから、デッキ枚数は40でしょう。その状態で少ないモンスター数となると、リザード1ヘッジ2ビースト1影依融合3あたりでしょう。

f:id:mochimochiMidra:20160622175049j:plain<さぁ、働け働け~!
f:id:mochimochiMidra:20160622174401j:plain<いざ!出陣!
f:id:mochimochiMidra:20160622181209j:plain<愛は死んでも残るもの――
f:id:mochimochiMidra:20160622173020j:plain<お前ら他のゲームしてないで大人しく墓地に行って。

 ファルコンは厳しいですね、デッキを掘り進めるのに向きませんから。ドラゴンも同様です。目的は、そうですね、シェキナーガを立てることとしましょうか。後攻で影依融合が握れる確率は4割弱程度でしたね。気になる方は拙文を振り返っていただけると幸いです。リザードを経由するとマズイのは明白ですから、ヘッジホッグからリザードを持って来ましょう。そこからシェキナーガの効果でリザードを切ることで効果を起動する流れが理想ですね。ビーストを墓地に送りドローするプランか、シェキナーガの更なる維持を目論んでヘッジ二枚目を落とすことでビーストをサーチして圧縮と行くでしょうか。ふむふむ、良い感じに圧縮ができました。

 ではここでクエスチョン。この後どうなるでしょうか?――特に後者では顕著ですが、デッキからはシャドールが既に枯れています。デッキ融合の脅威を相手に与えることができないだけではなく、これから後に引く影依融合が全て腐ったことになるのです。シェキナーガのコストとするしかない。デッキ融合ができる状況でそれを行うということはデッキにシャドールがないことを相手に打ち明けることにもなります。相手の行動が抑制できなくなってしまいます。非常によろしくないですね。

 ではそれがあまり起こらないように融合の枚数を減らしてみるというのは意見として適切でしょうか?2枚にしてみましょう。引ける確率はどうでしたか?3割を切っています。この1割の差はなかなか大きくて、要はシャドールはオマケになってしまいます。それならばリザードで圧縮を目論むことは妙ですよね?なにせ「たまに引けたら良いな」のカードで圧縮を狙うということは事故に繋がります。これは合理的ではありません。
 それならばモンスターを1枚増やす、例えばファルコンを入れてみてはどうでしょう。デッキのシャドールは全部で5枚。これならばヘッジホッグとリザードを使っても、ヘッジホッグとビースト、ファルコンのうち少なくとも1枚は山札に残ることになります。ヘッジホッグを使わない場合はデッキに2枚残りますね。これならば2枚目以降の融合も活用できるやも!――ところで、シェキナーガ2回目のコストはどうするのでしょう?使用するならば、ヘッジホッグ2枚目で持って来た、恐らくビースト。そして別のデッキ融合でファルコンを落とす具合になりそうです。なぜならリザードを入れる目的は圧縮が殆どですから。ところが、相手はシェキナーガのコストとしてリザードがサーチされないことで次のことを考えることができます。
「シェキナーガがいるのにリザードをサーチしないということは、既に手札に握っているのか、あるいはデッキにもうないのか。前者だとすれば今サーチしてきたビーストの分だけデッキからシャドールが無くなることとなり、それだけ動きやすい。見えているドラゴンがないことから万が一バック破壊があっても、ハウンドはないだろう。なぜならハウンド、リザードの双方とも入っているということはデッキにリザードがもっとあるはずだから写し身が見えるはず。
 しかしここでリザードでもドラゴンでもなくビーストということは写し身狙いでもない。リザードかドラゴンを写し身で落とすならばシェキナーガよりもタイミング良くドラゴンでの破壊が狙えるはずだ。にも拘わらずそれをしないということは写し身は手札にない。では握ってないからかと言うとそういうわけでもない。というのもデッキに眠る写し身が欲しいならばリザードで墓地へ送るはずだ。写し身は握らない、あるいは握れないということになる。つまりモンスターの攻撃を妨害する手段はファルコン以外にないことになるが、相手はそれも放棄した。リザードが手札に全て来た可能性を憂慮するならば、むしろ事故を起こしていると言えるからこちらに儲けがある。ビーストで怖いのはシェキナーガで起動されてからドローで手札誘発を握られることだが、そこまで遅れて来る手札誘発ならば恐れることは少ないと言える。
 故に本命は後者。デッキ内のシャドールが枯れている。――いや、デッキ内のシャドールが根本的に少ないと見て良いだろう。出張ではないと踏んでいたが、その割にここでリザードを使用しないということは、あれは出張だ。シェキナーガの維持を狙ってこそいるが、さほど重要ではないようだ。つまりビーストをサーチしたと言うことは、攻撃妨害はおろか、こちらのバックにシャドールでは触れない可能性が高い!」

 まあ実際はここまで考えることはないでしょう。ですが、考えられる可能性があるというのは大きい。特に攻撃を抑止できないことがバレるというのは如何ともしがたいです。このような思考をあえて強いるならば無いではない動きですが、シェキナーガを活用するのが難しくなる以上、望ましい動きではありませんね。なにより最後の、「シェキナーガくらいしかシャドール関連の妨害がない可能性が高い」と思わせてしまうのは危険です。罠を持たないでそのプレイングをしなければならないパターンも少なくないでしょうから、相手の動きを制限するはずのシェキナーガが軽い障害と取られるのは非常に悲しい。というわけでして、相手に隙を見せやすい動きになりがちなこの動きは危険と言えましょう。リザードが見えたということでシャドール強めという印象を与えた結果ですので、けっこう反動としての相手の動きは強かったりしますからね。。。

 むろん各シャドールモンスターだけに守りを依存するというのも土台おかしな話なのですが、仮にもここはシャドールブログですから、シェキナーガ活用を前提としてお話ししました。罠との兼ね合いで動きを柔軟にするのが吉ではあります。ただまあ罠がなければシェキナーガが軽く見えてしまうというのはお気をつけて、という具合ですね。

 

 長くなってしまいましたので結論を。リザードのご利用は計画的に。これに尽きます。基本的にリザードを入れる際に写し身を入れるべきと口を酸っぱくして言っているのも、利用法として最も適切だからです。

  • リザードは手札にある時が本領
  • 基本は融合に繋げるための足掛かり
  • デッキ圧縮のみに気を取られちゃダメ
  • デッキにシャドール少ない時だと落とせる選択肢少ない
  • リバース効果重視ならワンチャンだけどデッキ融合で乱用しないように

 以上、今回の記事の総まとめでした。え?「これだけにしておけ」って?まあまあそうおっしゃらず。色々と論拠を出したり例示したりすることは論文の基本なのですから。(論文などと並べるにはあまりにも内容が杜撰な模様。)

 今回の記事も、なかなかコアな内容なくせに、知っている人からすれば「当たり前じゃん?」という、誰向けなのか分からないものとなってしまいました。しかし以前に勝手に風呂敷を広げておいてその片付けをしないというのもおかしな話ですから、この際ガーっとまとめてしまえ!ということで書かせていただきました。招来を見据えてのゲームプランと言うのは大変厄介なものですが、それでこそシャドールは生き生きとしてくれることでしょう!皆様に良きシャドールライフがありますよう!

 

 そういえば近々ハロウィンですね。アレはもともとキリスト教のものではないらしいですが、宗教のるつぼと化している日本ではあまりそういう起源とかは気にならないのやもしれません。昔に遡って、どうして"Trick or Treat !"などが生まれたのか調べるというのも面白そうですね。

 え?私の予定?HAHAHA、何をおっしゃるんですか、ハロウィンの日は平日ですよ???そんなまさか、遊んだりなんて……。遊んだり……なん……て……。

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(これで参加した気分になっておこう)