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もちのシャドール考察

遊戯王考察してます。気になることはこちらまでお気軽にどうぞ→@MidrashRio18

ヘッジホッグで何をサーチするの?

 さて、融合でヘッジホッグを落とすことで強力な圧縮ができるから強いよ!とは申し上げておりますが、「じゃあ何をサーチするの?」という疑問が浮かぶことは間違いありません。少なくとも私はしばしば浮かびます。魔轟神や影霊衣が難しいデッキという印象が私にはありますが、これは豊富なサーチ先があるためどれを持ってくるのが正解なのかを、その場その場で考える必要があるからだと思います。誤ったサーチをしてしまうとテンポが崩れますから、せっかく融合で得たアドバンテージを損なってしまいかねませんね。

 そこで今回は、特にモンスターをサーチする効果に限って、それぞれのサーチがどのような意味をなすのかを簡単に紹介させていただきます。基礎的な内容です。こんなの要らないよという方は、人間国宝とも呼ばれる方々の落語を見て話術を盗んだりしましょう。

純構築でのサーチ先

 これは主に次の2体だと思っています。

  1. リザード
  2. ファルコン

 その理由を簡単に浚わせていただきます。

リザードのサーチ

 この動きの目的は、述べていますが次の二つでしょう。

  • シェキナーガ、エグリスタの効果のコスト
  • 写し身を活用する

 要は「シャドールらしい動きを継続する時」にサーチしてきます。他のシャドールでも良いのではないか?どうしてわざわざリザードなのか?この質問にはパパッと返してしまいましょう。デッキ内の好きなシャドールに切り換えられるというのが強みなのです。

 例えば手札に写し身を持っており、相手の場に1枚伏せカードがあったので「割ってやろう」と思いドラゴンをサーチしたとしましょう。ところが「サーチにチェーンして強化蘇生が発動された」なんてことはままあります。するとこのドラゴンはあまり役に立ちません。
 セットしてみましょうか。こうなると割りとバレてしまいます。何がかと言いますと、ドラゴンを起動できるカードがあり、伏せ除去がなく、さらにあのセットしたモンスターは一定の確率で守備ゼロのバウンスするリバースモンスターだろうな、ということです。こうなると相手は、例えば地獄門などは使ってくれなくなるでしょう。あるいは破壊されても挽回できるように動いてきます。完全な死に札です。これは良くない。
 それとも手札に持っておくでしょうか。
「――このドラゴン、どうしよう?」
 その思いは沸々と起こることでしょう。写し身の素材にすることこそできますが、せっかくのバック除去効果が死んでしまいかねません。なんと悲しいことでしょう。これは良くないですね。せっかくのドラゴンの浪費です。デッキに無尽蔵にあるわけじゃないのに!

 ではリザードならば?相手は当然ドラゴンへのアクセスを警戒する必要があります。ノーケアで地獄門を打ってきたりするならば遠慮なくリザードドラゴンから叩き割ってあげましょう。しかし一般的にそんなことはないと言って差し支えありません。相手はそんな生温い隙を与えてはくれません。するとドラゴンは相変わらず仕事をしない――そんな場面でも、リザードなら違った可能性が生じますね。
 例えばビーストにアクセスしてドロー。これで手札誘発を引ける可能性があります。次にファルコン。緊急時の壁として重宝します。ハウンドが入っているならば表示形式を変更することもできますし、変わったところでは原核を落として魔法を回収し、封魔の呪印のコストに当てることもできますね。セフィラ型ならばセフィラルーツを落とすことでファルコンを消費せずに壁を生成できる可能性も秘めています。

 シェキナーガやエグリスタのコストとして扱う場合は、ドラゴンとヘッジホッグのどちらかを送るという選択肢も多くなると思います。ドラゴンやハウンドは相手の場に左右される他、ファルコンは下手に落とすと無意味に損失することも少なくないので難しいですね。特に写し身を握っている場合はヘッジホッグに繋ぎ、防御にも繋げられるファルコンかハウンド、サイクロン代わりのドラゴンをサーチしておくとある程度困らないですね。

 ただし注意点。リザードを使うとデッキのシャドールを一気に枯渇させてしまうことをお忘れなきよう。例えばですがマスマティシャンなどでシャドール落としたいなーというのが序盤では往々にしてあるものです。特に墓地の融合を拾うために原核を落とす際にはリザードを経由する必要がありますね。なので「どのカードを落とすべきか」だけではなく「どのカードを落とすことになるだろうか」なども加味した上で、リザードは手札に加えましょうね。「絶対三枚入れる」というのは昔の話ですからね。

ファルコンのサーチ

 この動きの目的はシンプルに一つだと思っています。

 前回わざわざ一記事書いたくらいですからね、まあこれはお察しいただけると思います。蘇生を狙うファルコンはファルコン自身の効果でセットするのが最良ですね。地味に召喚権管理が難しいので蘇生狙いのファルコンは相手ターン中に出したいからです。自ターン中に反転召喚で何かを蘇生できたファルコンは遠慮なくS素材にできますね。
 ここで重要なのは、「蘇生要員のファルコンをS素材に使わない」のではなく、「融合からサーチしてくるファルコンがS素材特化である」ということです。勘違いだけはしないでくださいね。

 基本的にデッキ融合が成立した後、一気に攻める場合はファルコンに召喚権を割くことになると思います。(出張の場合はそうとは限りませんが。)うまく相手の場を削いでいきましょう。ここで大幅にライフを取れると良いですね。あるいは大幅に相手の場を潰せると良いですね。せっかくの融合で得たアドバンテージ、相手にぶつけてやりましょう。

 もちろんですが、ちゃんと後々のことは考えてシンクロすることが肝要です。いつでもシンクロすれば良いというわけじゃありませんのでね。融合モンスターを維持して盤面を整えることも大事ですよ。それで相手のテンポを削いだところをバッサリと行くのがシャドールにとって理想的な動きと言えるでしょう。

他のモンスターをサーチする時の意味

 ではこれ以外は絶対に悪手なのでしょうか。いえいえそんなことはありません。だってかつてのシャドールミラーではビーストをサーチする動きは一般的でしたもの。重要なのは「それぞれが持つ意味の把握」です。これを損なうと、回すのが難しくなっちゃうかもしれません。

ドラゴンをサーチする意味

 写し身以外にも、手札抹殺などで手札交換をする際に確実にバックを割っておきたい時の動きですね。攻撃反応を警戒する場合には重要になります。詰めではリザードが切れていることもしばしば。なのでドラゴンから行きましょう。特に波紋のバリア―ウェーブフォースを受けると非常に苦しい戦いになるので警戒を要しますね。なにせ攻めるとなるとアドバンテージを利用して出した大型モンスターが並んでいることもしばしばですので、そこを根こそぎ奪われると敗北待ったなしなんてことも少なくありません。

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 ジョジョでも吸血鬼を倒すための切り札でしたが、こちらの波紋は相手のモンスターを悉く眠らせてしまいます。ディオの部下であった連中を薙ぎ払うこともありましたし、共通点は多いですね。何の話をしてるんでしょうか。

 さて、定義が「融合召喚時のサーチ」なので19打点の供給ということは少ないでしょう。例外的に、シェキナーガは横にしたいが何かを叩きたい場合などがありますね。青眼で《森羅の姫芽宮》が出ている場合などが典型的でしょうか。あれ維持されると涙が出ますし、かと言ってこいつにシェキ打つとオルタナティブに抹殺されちゃいますからね。危険です。なので涙を呑んでドラゴンをサーチしましょう。万が一爆風をドラゴンに使われたなら儲けものですね。罠を消費させてやったとニコニコしましょう。そんな温いプレイングをしてくれるとは思いませんが。

ビーストをサーチする意味

 これは割と単純で、「融合モンスターを場に残したくない」に尽きますね。筆頭はシャドールミラー。あとはインフェルノイドの虚夢ケアにもなりますね。これをあまり気にしないと大変なことになります。相手には極力膨大なアドバンテージを与えないようにしたいですからね。せっかく融合で得たアドバンテージ、活用できるように相手の行動制限もしないといけません。
 リバース効果想定のみで出すのはあまり多くないと思います。前の記事でも書きましたが「とかくバレやすい」からです。対策をされてから殴られるなんていつものこと。堕ち影があって初めて良い動きになると思いますね。こういう時はヘッジホッグを送ることで任意のシャドールを更に墓地へ送れますね。手札うまうまです。

ハウンドをサーチする意味

 デッキのシャドール切れた時に使うか、断殺を握っている時にリザードが切れて、かつ表示形式を変更したい場合に使います。これは殆ど無いんじゃないでしょうか。

 強いて挙げるならばセットでしょうか。しかし情報アドバンテージを与える動きはやや不安です。回収効果は強力ですが、あまり焦らないようにしましょう。

セフィラナーガをサーチする意味

 これは実は二つあります。

  • 2非チューナーが欲しい
  • スケール1が欲しい

 ですね。後者はセフィラ、シャドールのペンデュラム召喚から、例えば涅槃の超魔導戦士などへ繋ぐ場合に使えそうですね。同じくルーツ君と合わせると無理ではないと思います。どう使うかはあなた次第です。神託チャージウォリアーはファルコンの存在があるから出やすいですし、無いではないかもですね。無いですかそうですか。

 前者はやや珍しいかもしれませんが、例えばセフィラルーツの効果に合わせて召喚権を割かずにレベル2を調達する手段として使えます。ランク2を立てたい時も良いでしょうが、ファルコンと4シンクロに繋ぐことができますし、簡易融合などとうまく合わせられるならばミドラーシュとファルコンと合わせてトリシューラなんて荒業も出来なくはありません。シャドール内でも特殊なパラメーター持ちなので、一考してみると面白い発見があるかもしれませんね。

セフィラルーツ採用の意味

 これは単純で、スケール7が欲しい場合です。後は上のナーガなどとコンボする場合くらいでしょう。レベル4としてならリザードなどの方が汎用性も高いので、エクシーズ素材にする場合などでも、万が一の時に写し身で逃がす際に有用なリザードのほうが良いですね。基本的にこの子はデッキから叩き落としてナーガを場に出すという流れが多いと思いますね。このスケールのセフィラを特殊召喚できる動きは思った以上に強いのですが、シャドールではこの強さはかなり霞みますね。

 

出張先でのサーチについて

 まず、もはや言い訳なのですが、本当に多岐に亘るために、これを一概に語ること自体がタブーであることを前提とさせてください。今から書くのは「私が知る限り」であり、それ以外の利用方法を否定するものではありません。もちろん「こういうのもあるんじゃない?」という指摘をいただけるのは大変ありがたいことですが、それをするのは億劫と言うこともあるでしょう。そういう場合も「えっ、これはダメなのか」と気落ちをしないでいただきたいのです。

 そしてもう一つ、ここで「出張」と大変大雑把に申し上げておりますが、これはリザードと写し身が入ってないことを定義とさせていただきます。何でこんな定義なのかは追々させていただきますが、簡単に言うとシャドールらしからぬ動きを望む場合には要らない二枚だからです。

儀式デッキへの出張に際して

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 最近見られるのはこれですね。大会でもしばしば採用されているタイプです。魔サイの戦士から儀式魔人リリーサーが落とせることから重宝されていますね。この時はヘッジホッグ+魔サイでシェキナーガを作りますが、このヘッジホッグは何をサーチするべきなのでしょうか。
 実はこの時のビーストやドラゴンのサーチは、純構築でのサーチとはまるで違う役割を持ちます。儀式で重要なのはレベル調整ですね。例えば【儀式彼岸シャドール】を使っている私にはよくある光景なのですが、ヘルレイカーを出す場合、リリーサーの他にもう一体レベル3が要ります。こういう時には予めドラゴンをサーチしておくことで、ほぼ間違いなく儀式召喚してリリーサーヘルレイカーを出すことができます。善悪チェーンベアトに対してヴェーラーなどを投げられたとしてもほとんど損耗なく儀式できるという寸法です。善悪を暴発させて溜めていた手札の悪鬼がわーってなくなることへの保険になります。
 影霊衣ではまた違う役割を担いますね。あのデッキにはシュリットという強烈なリリース要員がいますし、リリーサーは反魂クラウソラスに使うでしょう。いちおうリリーサー+ビーストでヴァルキュルスは出せますが、そこまで美味しくはなさそうですね。なにせ降魔鏡か反魂術を使うことになってしまいますからね。ユニコールが制限で降魔2が多い昨今ではちょっと嫌な感じがします。ビーストやドラゴンの目的は「ヴァルキュルスのドロー加速」でしょう。ヘッジホッグで「お邪魔もの」をデッキから引き出しつつドローへ変換することで一気にアドバンテージを稼げますね。

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 これが占術姫ともなるとまた話が変わります。この時のデッキ融合は割と意味が異なってきます。融合の目的がリリーサーではなく「単純なアドバンテージ取り」などになってきますからね。あのデッキの場合は裏風+下準備でビースト経由しつつタロットレイが出たりするというタロットレイへのアクセスが大事になります。なのでリリーサーで封殺するよりはタロットレイを堅実に出すために融合などを使うべきだと感じています。

闇属性デッキへの出張に際して

 幻影騎士団などの闇属性デッキではしばしばシャドールの採用が見込まれますね。こういう時の理由はけっこう単純で「ビーストが使いたいから」になることがしばしば。終末の騎士を筆頭に墓地へ送ることに長けた属性ですから、その一環としてビーストは有能なのですね。ミドラーシュはアドバンテージ稼ぎの副産物、あるいは制圧力としての使用になると思われます。
 デッキタイプによって様々な動かし方があるとは思いますが、ヘッジホッグで持ってくるのはファルコンかビーストになるでしょう。ドラゴンは融合で送ることが多いですからね。しかしビーストをアドバンスセットするのは割りとバレバレなので工夫を要します。ファルコンからセットするのが常套手段でしょう。ファルコンからのセットはどれくらいマシかと言うと、盤面を一つ残しておけるという最強の強みがありますね。あらかじめビーストを墓地へ置き、ファルコンのリバース効果でセットする。やや手間かも知れませんが、このルートをまず作れば安定することでしょう。これをケチらないようにしましょう。ファルコンはいいぞ。

悪魔族デッキへの出張

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 こちらの魔サイとかいうハイパー有能マンが登場したことで一気にメジャーになりましたね。魔サイをデッキから叩き落とすのは、正直シャドールをテキトーに墓地へ送るよりも大きなアドバンテージを稼げます。圧縮率の面から考えるならば彼岸のグラバースニッチからハロウハウンド、善悪と繋ぐことで魔サイ含めて即座に四枚も落とせます。スカラマリオンならばデスガイドのサーチに繋げることができますね。デーモンならばトリック・デーモンによるサーチが狙えます。エキセントリック・デーモン(ところでどなたがこれをキックモンなどと呼び始めたんですかね?)、デーモンの宣告、デーモンの雄叫びなど幅広いサーチが行えます。琰魔アビスを入れる場合は雄叫びが大活躍してくれますよ。ライフを500払えば飛んで来る32打点で、効果を一回無効にしてくる上にチューナーを蘇生してきますからね。
 最近は見かけなくなりましたが、ヘルウェイ・パトロールを墓地へ送るためにも使えます。あるいはDD連中を墓地へ送る手段になるかもしれませんね。手札に集める方が強いのは承知ですが、少し変わった展開ルートが見出せるかもしれませんので、一応。

他の融合テーマへの出張

 シャドールファーニマルなど、《融合》を使用して戦うデッキに出張することもありますね。こういう時の目的は「融合のディスアドバンテージの回避」+「シェキナーガやアノマリリスなどの制圧力の確保」です。
 前者はある意味でどのシャドールでも割りと良いということの裏返しなのですが、程よくシャドールを引けることが望まれるので枚数調整の吟味が必要になります。ヘッジホッグ何枚なのか、ドラゴン何枚なのか、ファルコン何枚なのかということもですが、何より総計何枚なのかという話が大事になるのですね。またこういうタイプのデッキはミドラーシュとの相性が良くないことが多いので、シェキナーガなどの自分に影響を与えずに強靭な連中が求められることでしょう。

列車ドールについて

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 高火力とスキドレによる制圧が魅力的ですね。スペリオルドーラによる制圧を主にしており、展開操車がシェキナーガにも対応していることからアドバンテージを取るために影依融合が採用されています。典型的な出張セットです。このデッキにおける影依融合は本当にシェキナーガを出すためだと言っても過言ではないでしょう。入っているのは、私が知る限りではリザード2ビースト1~2ドラゴン0~1ヘッジホッグ1~2あたりです。このデッキにおいてリザードが入っているのはアドバンテージ以上に圧縮能力でしょう。ヘッジホッグからサーチするのはどちらでも構いませんが、列車におけるヘッジホッグは融合サーチの側面が強いためモンスターサーチの機会は多くないかもしれませんね。

f:id:mochimochiMidra:20160622211108j:plain <制圧するよ

f:id:mochimochiMidra:20160624163151j:plain<まあ俺に任せとけよ

 とまあこうなる運命が見えますね。打点という側面で考えてもドーラの盤面維持能力は目を見張るものがあります。シェキナーガの融合召喚時などにデリックレーンが誘発されますのでデリックドーラという安定したモンスターは一体置いておきたくなります。ドーラが出るとなるとシェキナーガの維持、ひいてはその為のコストとしてのヘッジホッグによるモンスターサーチは大きな意味を持たなくなります。

  • ドーラにアクセスできない時のデッキ融合
  • 次の融合に入るための素材準備
  • 転回操車のコスト調達

 素材ヘッジによる融合を行ってモンスターサーチはこのどれかになるのではないでしょうか。第一はおおむね前述の内容に沿いますね。第二についてはバトレインでもサーチすることが多いですからしやすいでしょう。むしろこれが一般的ですかね。デッキ融合を連続して行えるとは限らないですからね。最後については下手に素材をデッキや手札から離すと次の融合ができず、ドーラやグスタフの調達に手間取る可能性があります。エクスプレスやデリックの調達、操車によるリクルートを計算し、ある程度の妨害も想定した上で動きましょうね。

 

 シャドールというのは非常に能力が高いため複数のデッキに出張することがあります。一概にまとめることが難しいため大雑把な話になってしまいました。まだ言及不足なところも少なくありませんので、見つけたり指摘をいただけたり次第、火急の追記作業に移らせていただきます。

 次はシャドールの採用枚数について、吟味をしていきたいと思っております。